久しぶりの一棟もの
■不動産投資の羅針盤「プレミア投資部」はこちら
■大家さんのための無料Web情報誌「満室経営新聞PLUS」はこちら
自分の不動産投資はだいぶ仕組み作りが進んでおり、区分を買って貸して(たまに売って)というルーティンはほとんど自分が関与することなく運営ができます。
自分が実務をするのは買うかどうかの判断とか、入居者さんや不動産会社とこじれた場合くらいです。
ただ、7月は一棟ものを買うかもしれないという案件が複数同時で進み、大変忙しい1ヶ月になりました。まだどれも契約や引渡に至っていないので、今月も引き続きバタバタするのではないかと思います。
今日はその中でも、石川県の案件についてお話します。
◆地方あるある「読めない自治体」
石川県では金沢市を皮切りに、加賀市、小松市、能美(のみ)市の4つの自治体で不動産を保有していたことがありますが(能美は現在も保有)、今回購入するであろうというアパートは羽咋市にあります。
羽咋は「はくい」と読み、能登半島の付け根のあたりに位置しています。一発で読めた人・・いないんじゃないでしょうか。
能登半島はイメージよりもぐっと長く、最北端の珠洲(すず)市までは、県庁所在地の金沢からでも高速を使っても3時間弱掛かります。
関係ないですが、ぼくが勤務していた損保会社には北端の珠洲市に巨大な代理店さんがいらっしゃいました。全国の代理店会長もされていたことがあります。
売上もすごいので手厚い対応が必要ですが、あんな場所に保険会社の拠点を置くことはできません。なので七尾(ななお)というところに支社を作っていたのですが、書類を取りに行くだけで1日が終わるというアナログ非効率な仕事を強いられていたと聞きます。
◆どんな自治体でも中心地はまだイケる
羽咋は珠洲市に比べるとずっとアクセスしやすく、金沢からよりもむしろ高岡市(富山県)からの方が行きやすいです。
ファミリー4戸の軽量鉄骨。区分より安いくらいの金額なので、全体の収支に与えるインパクトは小さいのですが、同市の中では駅近の一等地にあることと、相対的に利回りが高かったので購入を決めました。
自分はずっと地方で不動産を買っていたので、「○○市は良いけど○○市はダメ」というように、自治体単位で立地を判断するのはめちゃくちゃ危険だということを知っています。
県庁所在地の金沢だって、需給が壊滅している場所もあります。
羽咋は大都市金沢に比べると人口も20分の1程度ですが、それでも「ここなら!」という場所はあります。今回のもそういう場所にあります。
購入するアパートはこの写真の範囲にあるのですが、ココスやバロー(大きなスーパー)、コメリなども徒歩圏です(地元の人は歩きませんが)。
でも、そのココスやマックスバリュ(イオン系大型スーパー)のあるメイン道路をちょっと外れるだけで、延々と広がる田園地帯です。
都会よりも細かいエリア判断が必要だと思います。今回のはたまたま駅近ですが、駅近がいちばんダメだったりするエリアもあります。
現在満室でサブリースまで付いていますが、物件の内外装を見る限りはまだ改善の余地がありますし、保証なくても高い稼働率を継続できると判断したので、もちろんサブリースは解約予定。
管理だけ継続して様子を見ようかなぁというところです。
融資や購入価格を含めた詳しいスペックは、プレミア投資部のコンテンツとして配信しますが、取得までの経緯や価値向上の取組については、またブログでご紹介していきまね。