遠くまで退去立ち会いの日
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社員さんを雇用して自分の賃貸業を経営していますので、代表者である自分の仕事は判断や金融機関とのパイプ作りなど限られたものになってきています。
書類に捺印するとかエクセルで何かの表を作るなどの業務は、どんどん減って皆無に近くなってきました。コピーとりなどもってのほかです(コピー機の使い方が分からなくなる)
ただ、そんな中でも現場感覚を忘れないために「敢えて自分でやる」業務もありまして、そのひとつが退去の立ち会いです。
先日は、かなり遠方まで行ってきました。埼玉の草加市です。
◆スムーズな精算のために自分で行く
退去の立ち会いを自分でやることが多い理由は、
・入居者さんとの交渉の中で、その場の判断が必要になることが多い
・売却や再賃貸でお会いする業者さんは、だいたい初対面
・事前に話を詰めている社員さん「じゃない」人が現地に行った方が、都合の良い場合がある
といったところです。
3番目のはどういうことかというと、退去にあたって「敷金を返してもらえないのでは」「法外な料金を請求されるのでは」と警戒している入居者さんは予想以上に多いです。
実際、訪問までの書類や電話のやりとりでは、社員さんが割とキッチリ(規定に沿った)とした受け答えをして、当日は自分が行ってちょっとだけ柔軟に対応することで、敷金精算がスムーズに進むという訳です。
◆現地での活動
埼玉の草加は横浜から1時間半掛かります。実際には草加駅のちょっと先で、駅からは徒歩10分くらいなので、片道約2時間の行程です。
遅刻すると大変なので、小一時間前について早めのランチ。
特に名物的なものがある訳ではなさそうなので、マックにしました。数年ぶりくらいにビッグマック食べましたが、夜までおなかが空かずに後悔することになります。
時間ちょうどにお部屋を訪問。「あれ?○○さん(社員)じゃないんですか?」という感じでいつものパターンです。
居住期間は12年ということで、クロスや床は完全償却済み。クリーニング代は契約書で決まっていましたが、ちょっとおまけしてあげることで交渉終了。
リビングのクロスは張り替え、畳も表替えが必須ですが、床はキレイなので実需向けの再販でなければこのままで良さそう。
リビング以外の部屋は、クロスでさえ掃除対応できそうなので、ここは売却ではなく再賃貸をすることにしました。
もちろん、事前に実需向けの売却相場は調べてあります。
エリア的なこともあり、想定の売却益は都内や横浜の物件と比べると少なめ、一方で利回りは高いのでどちらかというと「貸す方」に判断が行きやすいです。
◆賃貸付けの打ち合わせは簡単
ちょうど、今の入居者さんの賃貸借契約書を持ってきていたので(もちろん、その時のオーナーは他の人)、そのときの仲介をした会社に飛び込み訪問。
アポなしでも「近所の部屋の原状回復と募集を頼みたい」という訪問であれば、確実にウェルカムです。撮ってきた写真を見せていろいろとお話しました。
訪問はだいたい40分くらいで、そのうち半分くらいは「頑張って客付けしてくれるような関係作り」のための話をします。事務的な話だけなら30分以内で済みます。
部屋の鍵は敷地内にキーボックスを設置しておくと、他業者さん(リフォームなど)も入室しやすいです。
とまあ、こんな感じで移動は4時間、実働は90分程度という密度の低い1日になりましたが、たまにはこういう日があってもいいですね。