不動産投資に向いていない人の特徴(○○○ができない)
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ブログを頻繁に更新するようになってから、チャレンジ面談にお越しになる方が増えました。
多くの方は、数ヶ月のうちに一棟ものの収益物件を購入して大家さんデビューをしているのですが、面談の時点で「これはダメだな」と思って継続のアドバイスを辞退させていただくこともあります。
◆投資や事業は全部「先払い」
ぼくは、不動産投資に向いてるも向いてないもない・・と長年考えていましたが、多くの方とお話した結果、向いてない人というのは確実に存在することが分かりました。
とはいえ、不動産投資に特別な才能が要る訳ではないし、一般的なコミュニケーションと数字を読み取る義務教育レベルのスキルがあれば事足りるので、ここでお話することはそういう趣旨ではありません。
こちらのツイートをご覧下さい。
不動産投資をする前に、フリマで仕入れたものをメルカリで売ったり、会場借りて小さなイベントしてみたらいいんじゃないかと思います。
何だかんだ理由つけて不動産買えない人って、結局「不確定なものに先払いして回収する」という経験を人生でまったくしてないんですよね。物件買う前にその訓練。— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) January 19, 2021
スキルの問題ではありません。
不動産投資に向いてないのは「先払いできない」人です。
◆いろんなことが確定していない
不動産投資の世界は、「不確定要素」がたくさんあります。
株式などの投資も不確定なんですが、不確定なのは「価格が下がるかも」という点に尽きます。値動きの要因は不動産よりも複雑だと思いますが、事象としては単純ですし対処法もイメージしやすいです。
一方、不動産投資の場合は不確定な要素がたくさんあります。
入居が付かなかったら、金利が上がったら、事故や災害が起きたら、建物が壊れたら、入居者が失踪したら、そしてもちろん価格が下がったら。
特別なスキルが要る訳でもなく、必要な知識はいくらでも学べる不動産投資。それでも向いてない人は存在していて、それは「不確定に弱い」人です。
株などの場合は「下がったらどうなる」だけで済みますが、不動産だと入居率、家賃、金利、修繕、管理会社などその要因がたくさんあるから怖く感じます。
— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) February 5, 2021
そういった不確定さを受け入れ、賃貸事業を成立させていくからこそ大きな収益が得られる訳ですが、そのためには最初の不確定に負けてはいけません。
リスクを見極め、成功の確率が高いと判断できれば「先に支払う」のです。
◆「確実にもらう」か「残りを総取り」かの違い
かの有名な金持ち父さんシリーズでは「キャッシュフロー・クワドラント」という、どの立ち位置でお金を得るかという概念が説明されていますが、一般的な会社員である「E(employee)クワドラント」の特徴として
・会社に所属していれば、先に確実にお金がもらえる
・多くはもらえない
という説明があります。
一方、事業者である「B(buisiness owner)クワドラント」の特徴は
・従業員の給与、業者、設備投資など全てを先に払う
・売上は全部を支払った後で得られる、さらにそこから納税
・事業が成功し、お金が残るかは分からない
・しかし、残ったお金は全部自分のもの
不動産「投資」というものの、事業の要素が強いのは何度も説明している通りですが、上記の概念が理解できない(または受け容れられない)のであれば、そりゃあ不動産を買うのは無理でしょう・・となる訳です。
◆労働者マインドから抜け出せるか
そこで、そのための訓練として最初のツイートに挙げたような「フリマで仕入れてメルカリで売る」「会場を予約してイベントを開催する」といった、小さな小さなビジネスをやってみたら・・という提案をしました。
ここでも、転売の場合は「売れ残ったら?」「仕入れた商品が不良品だったら?」「購入者がクレームを言って聞たら?」「代金の回収は?」などの不確定要素があり、イベント開催も集客や当日のアクシデント、イベントスペースの善し悪しなど、いろんなことが起こりうるでしょう。
もちろん、勤務先での業務でも不確定な要素はあるはずですが、一社員が結果の責任を負うことはなく給料がちゃんと支払われる時点で、その人にとっての不確定ではなくなります。
こんなことを話すと「いやいや、、、不動産投資が不確定なのは十分承知していますよ。踏み切れないのはその理由じゃないんです」と反論されたりします。
でも、そういう人から突き詰めて話を聞いてみると、やはり理由は「~だったらどうしよう」であり、不動産を買えている人であれあリスクとして包含していることがほとんどです。
会社に行けば給料が支払われる・・・というレベルの確実性がないと踏み切れないのなら、やはり不動産投資は難しいと言わざるを得ません。