最新版「アパート一棟、買いなさい」
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星の数ほど出版された不動産投資本の中でも、殿堂入りと言って良い名著が何冊かあります。
そのうちの一冊である「まずはアパート一棟、買いなさい!」が最新版になり、再び世に出ることになりました。さっそくゲット。
[最新版]まずはアパート一棟、買いなさい! 単行本(ソフトカバー) – 2021/9/25
ここまでで累計9万部・・ということで、この最新版で10万部達成は間違いないところでしょう。不動産投資の本でこの数字を達成したのは、過去におそらく藤山勇司さんの赤い本のみかと思います。
◆入門書として最適
自分も勉強させていただいた「高利回り中古アパート投資」の王道的な書籍。
強い資産背景のないうちは、とにかくキャッシュフローを最優先に考えて物件を購入していく必要があり、それが郊外高利回りの中古アパートであるということ。資産性など今は考えなくて良い。
そして、高い利回りには理由があるが、それは知恵と工夫と頑張りで改善していける。冴えないアパートでも満室経営は十分に可能・・という、とっても夢のある本でもあります。
それに加えて、リフォームコストを削減する細かいノウハウや、客付けについての基本的な知識まで網羅されており、仮に戸建や区分をやろうという結論になったとしても、この本は入門書として適していると思います。
ぼくは2010に出された最初のバージョンの、しかも初版・第一刷を持っていたりします。
最新版は、ページ数もかなり増えていてゴツくなっていますね。。笑
ノウハウが増補されているほか、「かぼちゃの馬車事件」やコロナ禍の影響などのタイムリーな話題についても追加されています。
◆注目してほしい「運営ノウハウ」
以前にHOME’Sのコラムで書いたように、中古アパート投資は一定の期間ごとに流行ります。
この記事にあるように、中古アパートは総額としては小ぶりであるために破綻リスクは低い、運営がそこそこ大変なので賃貸経営のスキルが上達するなどのメリットがあります。
コラムでは「注意点」として4つの事例を挙げていますが、石原さんの本と共通していたり、微妙に違っていたりするので、併せて読んでいただけると理解が深まるのではないかと思います。
融資が緩くて大きな規模の物件を買える時期だと、「融資受けて、デカいの買って、ハイ、一丁上がり!」という投資をしたがる人が増えます。多くの人は、運営をしたくない、買ったらほったらかしで家賃をもらい続けたいと考えています。
しかし、安い物件を手に入れたり、金融機関にしっかりとした実績を見せるためには、確固たる運営力が必要です。
石原さんの本は、300ページ(すごい!)のうち100ページ以上を管理運営についての内容に費やされています。
買い方、借り方もさることながら、珠玉の運営ノウハウが書かれた後半部分も、ぜひしっかり読んでいただければと思います。