不動産投資家は「正直不動産」を読もう

2020年5月14日

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「あらゆるジャンルに、それをテーマにした漫画がある」と言われていますが、不動産を扱っている漫画ももちろんあります。

 

投資をテーマにした有名な「インベスターZ」でも、不動産投資は出てきます。

 

しかし、数ある不動産漫画の中で、もっとも実務的に役立つものと言えば、ダントツで「正直不動産」です。不動産系の最高峰と言って良いでしょう。

現在、8巻まで単行本になっています。長嶋修さんが絶賛するくらいですから間違いありません。

 

 

 

口八丁手八丁で不動産をバンバン売っていた敏腕営業マンが、ある事件を境に「ウソをつけず、言わなくてもいい事実を口に出してしまう」という体質になり、全く売れないダメ社員に成り下がってしまいます。

 

嘘ばかりついていた頃の主人公

 

しかし、「嘘に頼らず、本当にお客様のためを思った営業だってあるはずだ」と改心して正直不動産道を突き進んでいき、次第に成果を出していきます。

同僚の新人女性は、元から正直な営業をモットーにしており(なのであまり成績は良くない)、主人公から助けられたり、逆にに気づきを与えることも。

 

いろんなエピソードの中には、

・一般媒介、専任媒介の違いとそれぞれのメリット
・建築条件付き売り土地のリスク
・事故物件の告知義務
・融資特約を巡るトラブル
・インスペクションと欠陥住宅
・色仕掛けで契約を取る女性営業社員
・おとり物件と囲い込み
・ノルマを達成するために、営業マンはどんな手段を使うか

 

などなど、不動産のお勉強になる知識が散りばめられています。

イタいサラリーマン大家さんも・・・。

 

この正直不動産、読み進めていくと不動産業者が嘘を言ったり事実を伝えないことも、一定の理由や背景があることを理解できるようになります。

 

 

売主が高く売れば、買主の利益が減るし(または損失が増える)逆も然りという構造がある限り、間に入る不動産業者が何でも本当のことを言うはずがありません。

「嘘は相手を騙すために言う」とは限らないのです。

 

不動産会社としての立場や利益構造、見えない売主の存在、地主のパワーなどを知っておくことで、業者さんのポジショントークを鵜呑みにせず、とはいえ100%疑って掛かることもなく、適切な温度感で判断をすることができるようになるのではないでしょうか。

どうしても自分を「お客」だと思い込んでしまいがちなサラリーマン大家さんにとって、業者の立場や倫理観を理解するための貴重なテキストになるはずです。

ぜひ、全巻セットで読んでみてください。

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