特殊では「ない」情報ルート
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かなり大きな規模の不動産投資家さんであっても、特殊な情報ルートを持っている訳ではないという話を以前しました。
純資産1億円以上の人だけがアクセスできる不動産サイトがあったり、秘密の会場にお金持ちが集まって、高利回りの物件が次々紹介されるサロンのようなものがあったりもしません。
妄想「続いては東京港区、南北線徒歩6分、100坪の住宅用地です。300万$から」
ただし、それなりの規模を持っている人は「特殊ではない情報ルート」は多数持っています。今日はいろいろと誤解のありそうな、ルートの話です。
◆多くの人は、まともなルートを持たない
そもそも情報ルートというものは何なのか、についてツイートしています。
「特殊な情報源などない」という話をしましたが、成果を出している投資家さんな「特殊ではない情報ルート」は多く持っています。
楽待や通販大家さんのメルマガは「ルート」ではないです。そういう意味では、ひとつのルートも持たないままの人は結構いる。
— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) July 20, 2020
ぼくの考えでは「お互いに携帯番号やLINEを交換している、不動産会社の営業マン」は価値のある「情報ルート」です。
先方の営業マンはこちらの投資規模やスタンス、ある程度の購入基準も把握していて、バッチリはまるような情報が出たときには、直接のアプローチがある可能性が高いです。
このレベルを「情報ルート」と呼ぶとすれば、ひとつのルートも持たない人って結構いるという上記のツイートも頷けるのではないでしょうか。
かくいう自分も、そういう意味ではルートの数は極めて少なく、サラリーマン投資家時代はせいぜい「数人」といったレベルでした。
そういったことを意識してからは意識してルートを増やすような活動をしてきたので、今の段階で20とか30とかそのくらいです。
ちなみに、ぼくがこういう活動に力を入れるようになったのは「営業マンの携帯番号を400名分登録してある」という投資家さんがいたからです。各人が年1ペースだったとしても、毎日情報が届くって凄いですよね。
◆営業マンから、どのように認識されるべきか
顔が浮かぶ関係の営業マン(=価値ある情報ルート)が20人いて、各々の営業マンから年に1つ物件の紹介が来ると、平均で月イチ以上の良い情報が得られることになります。
実際には、年に何度も紹介をしてくれる人がいたり、数年ぶりに連絡が来るような人もいますが、ご存じのように「良い情報」というのはそんなに頻繁に出るものではありませんので、ルート数を増やす活動にはとても価値があると思います。
では、どういう投資家さんがこのような「ルート」を作りやすいかというと、これは相手の立場で考えたらすぐに分かることで、要するに「ちゃんと買ってくれる人」であれば良い訳です。
・自己資金がたくさんある
・金融機関との取引が多数あり、融資の目処がついている
・購入の基準がはっきりしている
・断る場合も、先方の納得がいく理由である
・レスポンスと判断が早い
・購入した実績がある(もちろん良い印象のまま)
こんなところでしょうか。
ある営業マンが売り物件情報を入手しました。レインズや楽待に掲載する前に「あ、○○さんが買うかもしれないな」と思って、資料が全部そろう前だけど第一報のメールを送る・・・
こんな流れで、良い情報が早く来るんでしょうね。
◆薄いつながりも「ルート」に育てていける
自己資金とか融資については、もちろん最初からすごい水準を満たすことはできませんが、自分が購入するようなレベルの物件に対して、きちんと自己資金や融資が準備できれば良いです。
だから、ポータルサイトからの資料請求であったり、たまたま知り合った不動産会社の人であったり(購入物件の元付業者さんなど)に対して、自分&自社のアピールはきちんとしておいて損はないはずです。
また「名刺交換やメール受信で連絡先は知っているけど、情報ルートと呼べるほどの関係には至っていない」という営業マンは、どんな投資家さんもかなり多くの人を知っていると思います。
こういった薄いつながりを、定期的な連絡をすることで太く濃くしていく作業は、後に「素晴らしい情報」というご褒美で報われることになります。
しかし、すぐに見返りを期待すべきではないでしょう。
そもそも、一人の営業マンが年に1つの良い情報を紹介してくれれば御の字、というレベルの話です。ポータルサイトを見ても、ほとんど全部が購入対象にならないのと同じで数を打っていく作業が大きな差を生むのです。
・・と、ここまで書いて自分も「ルート」の強化をしようと決意しましたので、今日はかつて取引をした会社の担当さんに連絡を入れてみようと思います。
購入実績があるだけで凄いアドバンテージになりますから、一度きりの関係で終わるのはもったいないにもほどがあります。