リスク対策と保険

2020年9月6日

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自分でもたまに忘れてしまうのですが、ぼくは会社員時代は損害保険会社に勤務していいまして、実は保険にめちゃくちゃ詳しかったりします

初めて教える立場で講演(セミナー講師)をしたのは、不動産投資家の立場ではなく、保険の話でした。

 

初めてのセミナーDVD(今は売ってません)まだ本名出してないし、家賃もそこそこです

 

このブログでは保険について全然お話していませんでしたので、時々テーマにしてみようと思います。

最近は、保険制度を悪用したビジネスも多く出てきていますが、ブログの読者さんには正しく賢い契約者でいてほしいなって思います。

 

◆リスクの回避と保有

今日は、リスク対策と保険について。

火事や台風に限らず、不動産投資は様々なリスクに囲まれています。もちろん、リスクは不動産投資に限ったことではなく、ビジネスにおいても日常生活においても様々なリスクがあります

リスクとリスク対策の中で、保険というのはどういう位置づけなのでしょうか。

 

あるリスクが予想される場合、考え方としては3つあります。

まずは「回避」です。リスクが怖いのでその原因ごと断ち切ってしまうという考え方で、例えば「自動車を運転すると事故が怖いので、乗らない」というもの。

自動車を運転しなければ、自動車事故を起こすリスクはゼロにすることができます。

 

しかし、人や企業の活動はほとんど全て何らかのリスクを包含しているので、全てのリスクを回避することはできません。というか、全てのリスクを回避していると活動ができなくなってしまいます。

 

ですので、次の考え方としてはリスクの「保有」です。リスクの「容認」と呼ぶこともあります。

これは、「リスク発生しても仕方ない」と割り切ることです。

人は毎日無数のリスクを「保有」しながら生活していますが、そのほとんどはリスクが実際に発生しても大したダメージにならないので特に対処をすることもなく、もちろん回避することもありません。

 

例えば、ぼくが記事を更新している部屋には、夏の時期でも蚊取り線香などの虫除けグッズを置いていません。

蚊に刺されてしまうリスクはあるものの、高層階なので侵入可能性が低そうですし、1匹くらい刺されてもどうってことないし、蚊取り線香の煙は苦手だし・・ということで何もしていませんから、これは「虫刺されリスクを保有」しているということになります。

 

◆4つのリスク対策。保険は「転嫁」

ちなみに、さっきの蚊の事例で「回避」という行動をとるのであれば、蚊のいない国への引っ越しや完全に遮断された空間での生活・・ということになります。

蚊取り線香を使用するというのは、今度は「リスク対策」です。

予想されるリスクが発生しにくくなるように、または発生したときのダメージが小さくなるように何らかの手をうつことで、保険もそのひとつです。

 

リスク対策は「予防、軽減、分散、転嫁(移転)」の4つに分かれます。

予防は発生確率を減らすこと。軽減はダメージを減らすこと。分散はひとつに集中させずに小分けすること。転嫁は他者にリスクを肩代わりしてもらうことです。

 

もちろん、リスクによっては上記のうち複数の対策が取れることも多いです。

例えば「火災」というリスクについての対策で考えると、予防はいわゆる「火の用心」として、室内を禁煙化したり安全性の高いガスコンロを使用したりすることです。

また同時に、建物を耐火構造にすることで火事が発生してしまった場合の建物の損傷を小さく抑えることができます。これは「リスクの軽減」です。

 

逆に、台風や地震などの自然災害を「予防」することはできません。それぞれのリスクについて最適な対策を取ることが、賢い生活や事業の秘訣です。

テーマにしている「保険」は、リスク対策のうちの「転嫁」のひとつです。次回は転嫁とは何かという説明と、保険以外の転嫁についてお話しようと思います。

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