不動産テックの話にコメントいただきました。
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少し前の記事「不動産テックが上手くいかない理由」は、おかげさまで多くのアクセスをいただいたほか、Twitterでも反響がありました。
※参考記事:テックの話のつづき(逆をやって成功したビジネスも)
ぼくが記事に書けなかったような着眼点でツイートを引用してくれた方もいらっしゃって、個人的にも勉強になりました。
いい記事。不動産業界を変えるなら、戦後から続く不動産に関する法律の改正と、宅地建物取引や不動産鑑定という専売特許を解放するしかない。「仲介手数料が高い!」みたいな動機で消費者の味方についても、採算が合わずに潰れるだけ。不動産テックはせいぜい業務効率化しかできない。 https://t.co/s0cz2To3tq
— CEO 澤木 | 理想の自分になれる起業 (@sawakiseita) October 15, 2020
不動産業界が「前時代的」なのは、業界の基本法律ともいえる「借地借家法」が前時代的だから。これは確かにそうですよね。
ポータルサイトや管理会社さん向けシステム開発など、上手くいってるテックは業務効率化の分野にほぼ限られているのも事実です。
全く持って正論
それを望まない人がめちゃくちゃ多い業界変わる事を望んで無いから変わらないだから勝ち続けられる政治とか選挙と似てるとこもあるイメージ https://t.co/w1kvZWsSRE— 髙木豊大@大阪不動産オーナー (@hirotti2) October 15, 2020
不動産テックって、確かに不動産業界以外から内政干渉的に打ち上げられることが多いですよね。
「俺たちのいた○○業界では信じられないほど非効率だ」みたいな感じで、不動産業界をディスった上でのサービス提供になる訳ですが、こちらのツイートの通りで実際に不動産業界にいる人たちは、必要性を感じていないことが多いです。
不動産業界にいる人や大家さんに「何が困っていますか?」と聞いたときに出てくる回答は「修繕費用を安くしたい」とか「賃貸仲介の手数料1.5%を主張してくる客を効率的に排除したい」とかだと思います。
ツイートの最後にある「真逆の取り組みで浸透したサービス」って何だろう?
予想
◎入居者に加入してもらう滞納保証
○弁護士の契約書リーガルチェック
△物件買う前のホームインスペクション
とかかな。。不動産って典型的な「レモン市場」だから、疑心暗鬼を逆手に取るサービスが伸びそう。 https://t.co/A3JyTCMzCC
— 束田 光陽 (@koyotsu) October 15, 2020
さすがファイナンシャルアカデミーの束田講師。後編で答えを言う前に「真逆の取り組みで浸透したサービス」の答えを当てています。
インスペクションも成功しつつあるサービスですよね。これも別にテックではなく、提供側が理念やメリットを長い時間かけて市場に浸透させた成果で、滞納保証と同じく泥臭さ満載なのは興味深いです。
不動産に関係する人達。
「売(貸)主」「買主」「仲介」。
不動産テックは一見母数の多い「買主」に寄せて失敗する。
寄せるべきは「売主」。 https://t.co/enHqFPrMD1— 毎日土曜日@遊んで暮らしたい (@mainichidoyou) October 19, 2020
そうですね。売主に寄ったようで寄ってないサービスは淘汰されてます。
売主に寄ってるって露骨に言いすぎて、買い手が集まらなかったからです。
80年代まではアメリカもバンバン両手だったのを強烈な不景気とインフレで不動産が売れなくなって、現在のようなシステムになったと聞く。だとすると、不動産テックの勝機は田舎。港区、渋谷区に居てはいけないのかもしんないね。 https://t.co/SruH6GoaEC
— 椎名町林檎 (@ikekun99) October 15, 2020
これもなるほど、と思ったツイートです。
都内の売買や仲介を効率的に低コストで・・という方向ではなく、田舎に目を向けた方がいいんじゃないかというもの。
確かに空き家は余ってるし、廃墟になっている築古RCは解体費用が土地値を上回るから放置状態だし、原状回復費用が家賃に比べて高すぎで国交省のガイドライン守るの大変です。
仲介手数料は家賃に連動しているので、賃貸の客付けは大家も申し訳ないと感じるほど割の悪い仕事になってしまっていますから、ぜひ富山や石川のような場所で創業した不動産テックに解決して欲しいところです。
ということで、不動産テックの記事でいただいたご意見などを紹介させていただきました。いつもツイートにfavやRT、コメントをいただいてる皆さま、ありがとうございます。
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