不動産業界の「軽薄ワード」

2023年5月29日

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不動産を売っている会社は、自社で販売・仲介する商品をなるべくよく見せようと、様々な工夫をしています。

・・と言いたいところですが、実際には他の商品と違って「工夫した売り方」がしづらいのが不動産。「もっと安ければ売れるのに」と思っても、安くしか売れないなら他社に媒介契約を取られてしまうので苦しいところです。

 

◆似通った売り文句

今日はこのツイートを解説していきます。

新築分譲なんかを除けば、売ってる物件に一人でもお客さんが付けばミッションは完了。仲介手数料を受け取ることができます。

そこで、なんとなく響きの良いワードを並べておいて、誰かが偶然引っかかってくれたらいいなと思って生成されるのが、今回のテーマである「軽薄ワード」

なぜかどの会社も似たパターンがあるようで、きっと読者さんも何度か目にしたことはあるでしょう。

 

◆どの会社も似たような言い回しをする理由

なぜ似通ってくるのか。

それは、不動産を販売・仲介する会社も「ウソは書けない」からです。

ウソは書けないからと言って、真の真実を書いてしまうと売れやしない。なので解釈によって「そう取れなくもない」とか「間違ってはいない」という感じの売り文句が生まれるという訳です。

例えば「お昼過ぎの時間」と言われたら、ほとんどの人は午後1時~2時くらいを想定するでしょう。しかし、「1日の中でお昼(正午)を過ぎた時間全て」と数学的な解釈をすると、午後11時だって「お昼過ぎ」です。

だからよく見る軽薄ワードである「大規模修繕済み!」の物件をよく調べてみると、その大規模修繕が20年前に実施されていたりします。もう、次の大規模修繕が必要な時期です。

軽薄ワードの生成には、意外と高いレベルの国語力が要ります。

 

◆効果があるから使われている

この軽薄ワードを見て「あー、分かる分かる。よくあるよね」と感じる方がほとんどだと思いますが、このような不動産情報に日常的に触れている人でなければ、もしかしたら「へえっ!資産価値が大きいんだ!」と素直に受け取るかもしれません。

このような新鮮味のない売り文句がずっと使われているということは、こういう単語を載せて通常以上の反響があったからでしょう。

キャッチコピーを載せるところに「事故物件!」と載せたら反響は減ります。だから図面の小さなところに「告知事項あり」で済ませます。軽薄ワードが目立つところに載っているのは、その逆だということですね。

 

しかし、やはり「軽薄」というくらいですから、素直にプラス解釈してしまうのも考え物。

それぞれのワードには前述のように「何とでも解釈できる」内容だったり、「ダメなところを隠す(目立たなくする)」ことが目的だったりすることがほとんどです

そこで次回は、このような軽薄ワードの「真の意図」に迫ってみたいと思います。

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