不動産投資の自己資金
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不動産投資に永久についてまわる問題。自己資金。
どんなに規模が大きいメガ大家さんでも、物件を次々買って急拡大している時期に十分な自己資金があることは稀ですし、ましてや「これから始める」という段階で、数千万円レベルの金融資産をお持ちの方は少ないでしょう。
少し前に投稿したツイートを元に、自己資金についてお話しようと思います。
不動産投資の自己資金については、月数万円(+賞与10万とか)の地道な貯金をしてもうまくいきません。
・奮起して短気で一気に貯める(パン耳とか食べる)
・バイトする。奥さんに働いてもらう。
・今ある資金で買えるものを買っちゃう。
・株とか別ビジネスで増やす不動産はとにかく早く買う。
— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) 2020年1月23日
不動産投資に必ず必要なのが「モチベーション」です。
このモチベーションというのは非常に厄介なもので、すぐに小さくなったり消えたりします。「不動産投資をしないと死ぬ」みたいな人はいないので、これは仕方ないことです。
今までの延長線上の「ゆるい貯金」を続けて、年100万円を貯金し続けたとしましょう。これ以下の金額しか貯金できない人も多いと思います。
100万円貯金を10年続けて、ようやく1千万円です。
普通に融資を受けて不動産を買おうとしたら、このくらい必要だったりしますが、貯まった頃には不動産を買おうという意欲などなくなっているはずです。
◆自己資金は短期で一気に増やす
「家賃の安いところに引っ越しましょう」
「奥さんにパートに出てもらいましょう」
「自家用車を売却しましょう」
「メルカリを使って転売すると月に数万くらい稼げますよ」
「全部ダメなら、夜どこかバイト行きません?」
こういう提案しても、全部NOって人は結構います。
それならそれでいいのですが、であればまともな不動産を買うという目標は諦めるしかありません。
ちなみに・・・どれとは言えませんが、ぼくも結構エグい自己資金の貯め方をしています。(もちろん犯罪とか勤務先への背信行為ではありません)必ず不動産を買うという覚悟が必要なのです。
◆貯められないなら「まともではない不動産」を買う
お金を貯めたくない(貯められない)人は、不動産投資を諦めるか、今の資金で買えるものを買うかの2択しかありません。
ボロ物件投資家さんのブログやSNSなどを見ていると、100万円未満で戸建を購入している人などザラにいます。中には、売主からお金をもらって物件を引き取っている人も・・。
そういった、所有欲を1ミリも満たさないような物件を入手し、根性で修繕して属性の悪い人に貸す。そんな覚悟があれば、実らない貯金をするより物件を買ってしまった方が良いと思います。
変な話ですが、不動産を買うお金を貯める一番良い方法は、不動産を持って家賃を稼ぐことだったりしますので。
「お金貯めるのだりー、ボロ物件も面倒くさーい、やっぱ東京の築浅がいいよねー」という人が買ってしまうのが、新築ワンルームだったりします。苦労なしで買えますが、損をします。
やはり不動産というものは、
・買う前(価値のある物件を探す、お金を貯める)
・買うとき(融資付けを頑張る、競売に何度も入札する)
・買ってから(修繕や入居付けが大変)
・売るとき(大損する)
という感じで、どこかで苦労するようにできているようです。