不動産投資家はどのように税理士さんを選ぶべきか
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不動産投資はチーム運営が大切です。
賃貸業としてのチームが軌道に乗ると、大家さんは資金調達以外の実務をほとんどする必要がなくなり、チームをより良くしていくことと「判断」の部分だけを請け負うのみとなります。
それだけに「どんな人をチームに入れるか」は非常に重要であり、人選を誤ると収益が減少するだけでなく、メンバーの仕事ぶりが自分のストレスになり、楽しい毎日を過ごすことができません。
管理会社さんの選び方については以前お話しましたが、「選び方が分からない」「仕事のやり方が気に入らない」という話がよく出てくるのは税理士さんです。
◆税理士さんを選ぶのが難しい理由
税理士さんをネットで検索したり、紹介を受けられるようなサービスもありますが、
・仕事ぶりを可視化するのが難しい
・いろんなタイプの税理士さんがいる
・顧問契約後、かなり期間が経過してから問題が生じることもある
というような特徴もあり、事前に「この人だ」と選ぶのは至難の業です。
帳簿付けや決算などを問題なく数年間やっていても、税務調査が入った時の対応が期待していたものと違い、そこで顧問契約解除となったというケースもあります。
税理士さんにも当然スキルや知識の優劣はあると思います。ただその前に、選ぶ側にも問題があるんじゃないかなというのが、記事の趣旨です。
◆実在しない税理士さんとの比較
これからお話することを凝縮したツイートがこちらです。
◆税理士さんの選び方
万能な人はいないので、自分が税理士さんに求めるのは何か?を明確にすることが大切だと思います。
丸投げしたいのか、最先端の知識情報なのか、自分の意向を汲んでほしいのか、とにかく税金減らしたいのか。
それを伝えて納得してもらえた人なら、きっと上手くいきます。— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) June 24, 2020
簡単にいうと「どんな税理士さんが必要なのか、自分できちんと説明できる投資家さんが非常に少ない」ということです。
車とか電化製品とか、あとは日々のごはんまで。必ず自分にいくつかのニーズがあって、それを満たすものを選んでいる訳です。不動産を買うときだってそうですよね。立地を優先するのか利回りなのか。
でも、税理士さんに求めるものがはっきりしていないと
「こちらが何も言わなくても意図した通りの業務を遂行してくれ、自分に必要な知識をタイムリーに提供してくれる上に、業務は全部丸投げオッケーでびっくりするほど低価格な税理士さん」
みたいな実在しない税理士さんを想定して、それに満たないと(全員満たない)不満を言ったりするのは、さすがに税理士さんがかわいそうでしょう。
◆顧問税理士さんを紹介してほしい場合は
ぼくも、よく「顧問の税理士さんを紹介してほしい」と頼まれますし、実際に何名か紹介したことがあります。
ただ、その際も「自分がどういうスタンスでこの税理士さんにお願いしてるか」ということを説明し、税理士さんの優れている点とそうでもない点をお伝えしてからにしています。
紹介してほしい人はこちらのフォームから問い合わせて下さい。東京、埼玉、神奈川の東部あたりなら大丈夫だと思います。
(なお、フォームはブログ読者さんからの質問受付などと共用しています。そのため氏名欄には「ハンドルネーム可」と書かれていますが、こういう問い合わせで本名書いて来ない人は何をやらせてもダメな奴って判断されるから注意して下さい)
◆税理士さんへのニーズ
ちなみに、ぼくが税理士さんに求めるものは、上記のツイートでいうと「自分の意向を汲んでくれること」が最優先です。
手元資金が乏しくて税金を1円でも減らしたい年もありましたし、最近は純資産の増加を優先しています。今年からは営業利益を安定して向上させていくために、物件の取得・売却に伴う費用を別枠で載せることにしました。
中には必ずしもベストな処理ではないこともあるかもしれませんが、税務署から否認されたときには自己責任と思ってますので、「これはダメです」と突っぱねてしまうような税理士さんとは付き合いづらいです。
税務や決算書は融資を受けるために必須の知識なので、おおよそのことは自分で勉強していますから、税理士さんには「ぼくが聞いたことをちゃんと教えてくれる」というレベルでオッケーです。
また、常に自社の状況を把握しているべきだと考えているので、入力の代行は不要です。あと、オンラインですぐ対応してくれるとありがたいです。
・・とまぁ、こんなニーズをしっかり伝えて顧問になっていただいてるので、今まで不満をもったことはありません。
これから顧問を探すとか、今の税理士さんにちょっと不満があるという方は、ぜひご自身が何を求めているのかというのを考え直してみることをお薦めします。