本業の貴重な経験

2020年6月18日

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勉強マニアの人って意外と多くいます。

何をするにも万全の勉強を経て、必要だと思えば資格まで取ってから挑むようなタイプの人で、不動産投資であれば物件を買う活動をする前に宅建を取ってみたり、不動産会社に就職してしまうような人もいます。

頑張って知識を習得するのは悪いことではありませんが、やり過ぎな上に方向が少し(だいぶ?)ズレていますよね。

宅建資格は不動産を買って運営するためのものではなく、不動産を売ったり仲介したりするための資格です。(だから「取引士」という)不動産会社に転職しなくても不動産投資のことは学べます。

 

◆本業の強みを、不動産投資に活かす

むしろ、不動産会社での勤務経験が(他業種に比べて)不動産投資に役立つのかということも疑わしいです。

 

不動産会社はいろんなタイプに分かれますが、大家さん(1戸~数十戸くらいの収益物件を買ったり運営したり)を事業としてやっている会社は少ないです。

街の賃貸管理会社は、いろんな大家さんのことを知れて勉強になるかもしれませんが、物件を買うことについてはほとんど学べないと思います。

 

それより、ツイートのように「今の本業を不動産投資に活かす」ことを考えるべきだと思うし、思った以上に活かせる部分はあるというのが、ぼくの結論です。

 

◆損保会社で培った、不動産投資に役立つスキル

ぼくは損害保険会社で、保険代理店さんに自社の保険を拡販してもらうようサポートする営業職をしていました。3ヵ所まわって、だいたい12年くらい。

不動産投資をする上で役立っている会社員時代の経験としては・・


・一般的なビジネススキル
・書類の作成能力
・保険の約款をはじめとする契約関連の書類に慣れる
・火災保険や賠償責任保険の知識
・強制力のない人に頑張ってもらうスキル


※あとは、文章を書くことや人前で話すトレーニングもできました。

 

最後の「他人に頑張ってもらう」というのは、「やってもやらなくてもいい。どの保険会社の商品を売ってもいい」という立場の保険代理店さんに、自社の商品を売ってもらうために日々努力した経験から培われたスキルです。

これは、不動産の管理会社さんに頑張っていただくための動きと非常に似ています。

管理会社さんに固定給を払っている訳ではないので強制力はないし、管理会社さんはぼくの物件でも他の大家さんの物件でも、入居を決めれば仲介手数料が同じように入ります。

そんな環境の中、真剣に頼んだり、合理的な条件を提示したり、褒めてやる気になってもらったり、使命感を持っていただいたり、時には泣き落とししたりといった感じで、自分が保有している物件が高稼働するよう頑張っていただくスキル。

これは保険会社の営業職の人は、おしなべて高い水準にあると思います。

 

◆役立たない仕事は(たぶん)ない

こういったことは、当然他の業種や職種においてもあると思います。

周りの大家さんを見ていても、例えば接客やサービス業に従事していた方は「清潔感」についての基準がものすごく高く、ぼくなんかでは見落としてしまう汚れや痛みも見逃さなかったり、内装のセンスなんかも良かったりします。

 

チャレンジ面談には、学校の先生が比較的高い割合でいらっしゃるのですが、そういう方は子供とか、お子さんをもつ親のことをよく知っていて、物件の差別化はもちろん、コミュニケーション面でも役立っていると思います。

業種として直接関わりがなくても、プレゼン資料のレベルが高い業界(広告とかでしょうか)は、融資を通る際の企画書作りで他を圧倒できるでしょうし、数値分析に長けている職種もあるでしょう。

ホワイトカラーじゃないお仕事であれば、ご本業の技術が不動産投資に直接役立ってしまうことさえあると思います。

 

自分は会社員の経験が1社しかないので、他の業種・職種にお勤めの方がどの部分が不動産投資に活かせるかは分かりませんが、こうやって記事を書いて断言できるほど、不動産投資で必要な知識やスキルは幅が広いです。

ぜひ、ご自身の強みを活かした戦術を編み出していただきたいと思います。

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