大家さんになった直後のいろんな変化
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- 8月25日にこんなツイートをしました。
今日8月25日は、ぼくが初めて物件を購入した「大家さん記念日」です。2004年ですから、今日で満16年。 pic.twitter.com/MGSJK4bbBX
— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) August 24, 2020
何の役に立つ訳でもない投稿にたくさんの「いいね」を頂けて嬉しかったのですが、「1棟目を買った日」のことは割と多くの大家さんが覚えているのではないでしょうか。
しかし今では、社員さんに「●●の決済いつだっけ?」「先週したじゃないですか」なんて言われる始末です。
初心を忘れてはいけませんね。。
◆「経費の感覚」の変化
さて、自分の生活は「大家さんをスタートさせてから」と「会社員を辞めてから」の2回、大きく変化しています。
良い変化もありますし、ちょっと面倒になる変化もあります。今日は「大家さんになると変わること」についてお話してみようと思います。
まずは金銭的なことについて。
1棟目を購入して入ってくるようになった家賃は、月額25~32万円くらい。入居が安定しなかったので、割と幅がありました。これに対して、金融公庫への毎月の返済が15万円ちょっと。
年間100万円行くか行かないかというレベルのキャッシュフローですが、もちろん、この程度で金銭感覚が変わるようなことはありません。
金銭的なことで変わったのは「経費についての負担感が減ったこと」でした。
当時は富山県に住んでいましたが、都内で開催されるセミナーに参加するために、交通費と宿泊費で合計2万円と、セミナー受講料12000円が掛かったとします。
3万円超の支出は普通のサラリーマンには大きな金額ですが、
・入居が1件決まれば、すぐ元を取れる
・というか、そもそも空室2つあるから毎月7万円のロスだ
・空室なんとかしないと・・・
というように、賃貸業の収入や空室ロスと比べると相対的に少額に感じるようになりました。書籍代や飲食代なんかも、割と躊躇なく使えるようになります。
◆ツラいときの拠り所(最初だけ)
家賃が入るようになっても消費性の支出はまったく増えませんでしたが、家賃が入って来るという感覚は嬉しいものです。
購入当初は自主管理をしていたので、月末に記帳に行くと結構長い時間ATMのジージーという機械音を聞く訳ですが、この音がちょっと気持ち良かったりします。
ちょっとイヤなことがあっても、1日寝ると「寝ただけで家賃を1万円稼いだ」と思えたので、また良い気分になります。
ただし、こういう感覚は最初のうちだけです。今では1日あたり30万円以上の家賃を得ている計算になりますが、朝になって目覚めても上記のような良い気分にはなりません。
◆執着と意味のない空室対策
賃貸業をスタートさせた直後は当然やる気に満ちていますし、特に自分の場合は運営が難しめのアパートを買ってしまったので、なかなか満室になりません。
物件がひとつしかないので唯一のアパートへの執着がものすごく、後になって思い出すと明らかに異常な行動をするようになります。いくつか挙げると
・1日に何度も、賃貸ポータルサイトをチェックする
・サイトのちょっとした文言の修正を、何度も管理会社さんに依頼する
・持ち物件を長時間眺める
・募集チラシを自作する(←あまりセンスの良いものではない)
・内見してくれた人へのお手紙を自作する(←同上)
ハンドメイド作品で自己満足に浸るよりも、設備を増強したり賃料を見直したり、広告料を増やしてキャンペーンをする方が効果的なのですが、当時はまだ空室対策のコツがつかめていませんでした。
ハンドメイド作品の一部は、当時運営していたブログにアップしていたりと恥ずかしい限りです。
知識やノウハウが不足しているのと同時に、ひとつしかないアパートに必要以上の時間を費やしていたので、意味のない(というか逆効果な)空室対策に勤しんでいたなぁと思います。
しかし、こういった小っ恥ずかしい「大家さんデビュー現象」も、その時しか得られない良い思い出です。これから不動産投資をスタートされる方も、ご自身なりのデビューを楽しんで下さい。