家賃を支払わなかった理由
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滞納保証会社に裁判をおこされた話の続きです。昨日の記事をお読みいただいたあとで、こちらをご覧下さい。
◆未払いには理由がある
今回は、家賃支払いをボイコットした理由について。
自分の会社の別事業で、とある小さな事務所を借りいていました。場所はとても良いのですが、いかんせん古いビルでいろいろと大変です。
エレベータに大きな揺れがあったり(でも動く)、トイレが詰まったり、共有通路に置かれている消火器が古くて、誰かが倒した拍子に暴発したり。
消火器のときはピンクの粉が部屋の中に入って来て、掃除にめちゃくちゃ時間が掛かりました。(動揺して掃除機で粉を吸い込んだら、一発で壊れました)
場所を考えると激安の賃料だったので、いろいろ我慢を重ねて部屋を使い続けていたのですが、それでも業務用のエアコンが故障したのはさすがに耐えきれず、修理をお願いしたのですが、基本的には放置。
相当な時間が経っての、「え?そんな対処?」という回答。
いつ出て行ってもいいんですよと言わんばかりの、不誠実な対応に善良な大家さんである自分は驚くばかりです。(ちなみに、部屋のオーナーは表に出てくることはなく、練馬区にある不動産会社は貸主代理の立場で契約などを行ってました)
◆ハエの沸く部屋
極めつけは、突如として部屋に沸いてしまった大量の「小バエ」です。
事務所の掃除をして、数日後に再入室すると部屋の中に何十匹も小バエが死んでいるのです。これはキツい。
借りていた部屋では調理を行ったり、生ゴミを出したりするようなことは全くなかったので、こちらに小バエ発生の責任があるとは思えません。
しかし、上述の不動産会社に連絡しても「そこは関係ありません」という回答だったので、やむなく退去をさせていただくことにしました。
賃貸借契約上は退去の予告期間が3ヶ月前となっていましたが、このような経緯で「適正な貸室が提供されている」とはいえず、法律的にいうと「債務不履行責任」を追求する意味で、解約予告後の家賃支払いをボイコットしたものです。
不動産会社に、そういう内容を伝える文書も送っています。
滞納保証会社とのやりとりは、裁判もあるので詳細にお伝えできない部分もありますが、上記の経緯は保証会社の担当者にも伝えていますので、裁判ではこの点について主張をしていくことになると思います。
貸主に損害賠償請求しなかっただけでも、優しい対応をしてあげたのになぁと思うんですけどね。
◆すでに反省点
法的な解釈についてはいろんな可能性が考えられますが、現時点での反省点としては小バエのことで我慢がならず「解約」をしたことです。
不動産会社から送られてきいた解約届けを送付するのではなく、こちらで作成した「契約解除通知」を送るべきでした。そうしたら、もっと強い形で賃料支払いを拒否できたと思います。
ということで、これからやることは訴状の内容に沿った「答弁書」を作成して裁判の1週間前までに裁判所に送付します。
法学部を出てはいますが、大学ではこういった実務について習う訳ではありませんので(そもそも全然覚えていない)、手探り状態です。
しかしながら、完全に相手の言いなりで決着したとしても請求額は15万円ちょっとです。旅行みたいな旅費を入れても、20万円はいかないくらい。
会社の損害としては、区分のリフォームが中途半端で上書きされてしまった方が断然大きなものですから、楽しく気楽に応戦しようと思ってます。