「いま」から初めて成功する”秘伝”の不動産投資(新川義忠さん)
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投資家チャレンジ面談にお越しいただき、面談後にも引き続きアドバイスを受けたいというご希望があった方を「チャレンジ生」と呼んでいますが、チャレンジ生には5~7冊くらいの「課題図書」をお伝えして読んでもらいます。
この課題図書は、チャレンジ生が高確率で良い物件を購入して大家さんデビューできる理由のひとつだと思います。
◆課題図書をどう選んでいるか
課題図書は面談の結果と今後のスタンスによって、10数冊の候補の中からチョイスしています。
・一般的な不動産投資の知識が学べるもの
・投資理論の勉強
・スタンスについて網羅されたもの
・業者さんなどに騙されてしまわないための心構え
・不動産投資は「危ない」という趣旨の本
・あまり読まれない管理運営についてのノウハウ
・物件を見極める方法
こういった感じの本がほとんどで、大家さんの成功体験を中心に書かれた「武勇伝本」は課題図書にはありません。
課題図書の中には、10年以上前に出版されたものもあります。一部「古くて適さない」内容があるものの、不動産投資において大切なことは昔も今もたいして変わりはないからです。
逆に、ここ2年くらいの間に出た本は、課題図書の中にひとつもありません。
◆新しい「課題図書」が出ました
今般、久しぶりに「課題図書に新規追加」する書籍が出ました。
本を書かれたのは、都内と埼玉で20年以上不動産業を営み、様々な不動産投資に触れていた新川義忠さんです。株式会社クリスティ、富士企画株式会社という2つの不動産会社を経営されています。
投資家さんをサーフィンや滝業に誘ったり、少し前までラジオ番組を持っていたりしたことで有名です。
良いところがたくさんある本ですが、初心者の方が成功するための必読書である「課題図書」にしようと思ったのは以下の理由からです。
◆「煽り」がまったくない
新川さんは不動産を売ったり仲介したりする立場でありながら、書籍は全体を通じて非常に落ち着いたトーンです。
サラリーマンの将来が暗いとか、家賃で経済的自由を獲得しようなんて記述はなく、逆に「コロナの影響で家賃保証会社の倒産リスクが高まった」なんて注意喚起が書かれているくらいです。
不動産投資においてモチベーションは非常に大切ですが、他人から(特に売る側の人から)煽られてするものではないと思っていますので、ここはぼくの考え方とも合ってて良いと思いました。
ただ、書籍のコラムと最後のところで人生についての煽り・・というか、新川さんの信条のようなことは書かれていて、これは結構おもしろいです。
◆様々なスタンスが網羅されており、ステップが明示されている
戸建や一棟もの、商業物件など多様なスタンスについて、それぞれのメリットデメリット、進めていく上での基本的なノウハウ。さらにはそのスタンスの成功事例などがまとめられています。
以前にも書いていますが、初心者の方が上手くいきにくい原因のひとつとして、特定分野の知識しか仕入れていない「偏り」があります。
この書籍では、スタンスの説明に加えて「融資」「出口」などについても書かれていて、どのように不動産投資を進めていけば良いかが分かりやすいです。
1冊の本で多くのテーマを扱うと、ひとつひとつの掘り下げには限界がありますが、スタンスが決まればその分野の書籍や教材で、さらに知識を得ていけば良いだけなので問題ありません。
◆今の時代に沿ったノウハウが多い
古い本が多い課題図書ですが、令和時代の、しかもコロナ影響下の不動産投資についてタイムリーな記述があるのはありがたいです。
かぼちゃの馬車事件のあと、金融機関の勢力図はどう変わったのかというような話題から、借換や金利交渉など時代によって考え方が変わってくる事項についてもきちんと説明されています。
各スタンスでの事例も新しいものが多く、そのまま参考にできるものばかりのように感じました。
※インパクトのある著者紹介(本のカバー)
ということで、まだ物件をお持ちでない方はもちろん、ご自身の不動産投資のビジョンがイマイチ見えて来ないという方にとっても、かなり強くオススメできる本だと思います。
不動産投資の良い本は超絶な費用対効果がありますし、時には人生をも変えるようなきっかけにもなりますので、ぜひ読んでみてください。