今日はモチベーションについての話を、自分のことを交えてしてみようと思います。

何ごとも、決めたことはちゃんとやり切るという優秀な人は存在しますが、誰から強制されている訳でもない不動産投資。ちょっとしたことで意欲は落ちてしまいます。

◆意欲の源泉は変化する

モチベーションの根本的な話は、以前の記事でお伝えしています。自分の場合は、勤務先の人事評価を気にしないで済む将来像というのが、大きなエネルギーになりました。

※参考記事：ぼくの人事評価の話（イメージしやすい目標を持つ）

ぼくは、不動産投資で規模を拡大した今の生活をすごく気に入っているので、もし15年前に戻った自分が「このようになる」ということが分かっているのであれば、もっと頑張って早く規模を拡大できたと思います。

しかし、実際にはそうはいきません。だから「イメージしやすい目標」というのが大事になるのです。

ここで、モチベーションの変遷についてのツイートをご覧下さい。

◆自分のモチベーションの変遷

会社員時代前半
→ 当時書いていた初代ブログ

会社員時代後半
→ 見えてきたリタイヤ生活

リタイヤ直後
→ 多くの投資家さんと交流

その後
→ 社員さんを雇って仕組み化

今はもうモチベーションとかそういう問題じゃなくなってます。

— 投資家けーちゃん (@toushikakeichan) November 13, 2020

振り返ると、その時々でモチベーションの源泉は違うことが分かります。

◆サラリーマン時代のモチベーション

不動産投資のスタートと同時にブログを書き始めたことは、自分にとって本当にラッキーでした。

当時は「ブログ」という名前も定着しておらず、執筆している人も少ない上に企業のサイトを利用していたため（今の健美家コラムのようなもの）、当初から相応のアクセスやコメントをいただきました。

そのため、活動が停滞するとブログを書くネタもなくなり、本末転倒ですがブログを書くために不動産活動を頑張るという日々が続き、結果として比較的短い間に保有戸数を積み上げることができたのです。

キャッシュフローの月額が50万円を超える頃には、大家さん仲間で勤務先を退職するような人がちらほらと出てくるようになり、当初はリタイアなど考えていなかった自分の心境も変わってきました。

その頃には、富山の高岡から東京の本社に異動になっていて、仕事の楽しさ自体は減ってしまったこと、あとは通勤が電車になって「いかにも会社員」という感じの生活になったこともリタイア願望を後押ししたと思います。

乏しい自己資金をなんとかしながら、ダメ押しで最後の2棟を購入。家賃収入を月180万円ほど増やして退職しました。

辞めるつもりがなかったら、ここまで短期で規模は増えなかったでしょう。

◆退職後は仲間と仕組み

その後は時間の余裕ができた（嘘のようにたくさんできました）ので、大家さん仲間で海外に行ったり、大勢の協力者（全員大家さん）と一緒にアパート経営フェスタという大きなチャリティイベントを開催したり。

2010年からは満室経営新聞を発行するようになって、全国の大家さんから取材という体裁で自分の聞きたい話を伺ったりしました。これは拡大意欲がさほどなかった自分にとって、大きなモチベーションになりました。

2012年からは、事務所を開設して社員さんを雇うようになりました。

最初は、経理や雑務などをやってもらっていたのですが、今は少し人数が増えて「買えそうな物件を見つけてくる」という業務もしてもらっています。

そうすると、勝手に「購入判断や追加リサーチをしなければならない案件」というのが上がってくるようになるので、モチベーションに関わらず不動産を増やす活動をしなければなりません。

ここまで来たら、もうモチベーションによって活動量が左右されるステージは完全に卒業です。

むしろ、購入担当の社員さんを別の業務に割り振ったりなど「規模を増やさない」方に意図的に舵を切らない限り、一定ペースで物件が増え続けることになります。

◆環境って大事

まとめてみると、目標（明確なイメージ）もさることながら、環境の要素が本当に大きいことに気付きます。

不動産投資が生活の上で最優先事項になることはありませんので、活動に波があるなぁと自覚されている方は、熱い大家会に所属したりスクールに通ったりパートさんを雇ったり事務所を開設してみたり、環境を変えてみてはいかがでしょうか。

一棟ものをお持ちでない方は、チャレンジ面談も活用してみてください。