滞納家賃を回収する!
賃貸トラブル110番 著者:倉橋隆行さん 初心者 □□□■□ 上級者 主:滞納対策 従:入居審査 |
この本は凄すぎます!!
あまりにスゴイので、特別に枠を広くとって説明させていただきます。
この本は、ぼくにとって一種のバイブルとも言えるくらい価値のあるものです。
高利回りのアパートが手放される場合、そのオーナーは高い割合で「滞納問題」というのを抱えています。
1~2戸の滞納者がいることが、売却の直接原因になるという訳ではないのですが、「サービスの提供を受けているのに、その対価を払わない」という、一般人の常識からは考えられない行為に、多くのオーナーは精神的に参ってしまうようです。
これほどまでに滞納保証会社が活躍しているのは、オーナーにとっても管理会社にとっても、滞納者に直面することが心底イヤなんだという事実の現れではないでしょうか。
滞納対策について書かれた本もいくつかありますが、多くは弁護士の先生が書いており、「居住者の立場も勘案しつつ、粘り強く交渉することが大切です。」というような内容です。
粘り強い交渉ができない、あるいは効果がなかったから困っているんですけど・・。(^^;)
こういう本を読んでしまうと、滞納者と戦おうという気力が失せますね。
著者の倉橋隆行先生は、不動産コンサル会社である(株)CFネッツの社長で、ご自身がバリバリの不動産投資家でもあります。
この本は、弁護士さんの監修が入っているものの、「不動産投資家の目で書かれた」かなり貴重な滞納対策本であるため、実践的かつ読んでいて元気になるのです。
一部を抜粋しますと
「誠意のない滞納者に対して、こちらが同情する必要などない。」
「追いつめられた精神状態は、逃げ道を見せてやると、自分の考えた落としどころに飛びつく。」
などと、非常に強気。
それでいて、
「内容証明郵便を出すのは何曜日が最適か」
なんていう、普通の滞納対策本には書いてないような細かいことまで網羅されています。
その他、ケーススタディでは、数々の滞納者についてはもちろんのこと、
「入居者が自殺してしまった場合」
「空室物件を勝手に占拠されてしまった場合」
「覚醒剤中毒者が入居してしまった場合」
「マンションが組事務所として使われてしまった場合」
などなど。「こ、これは小説か?」というくらいのリアルな実話が満載されています。
ぼくは自分のアパートで明渡し訴訟をやっていますので、この本は熟読していますが、この本1冊分だけで、滞納関連の知識はほとんどの管理会社を上回ることができます。
大家さんなら1冊必携。必ずご購入下さい。