自殺を心配するかどうか。
2008年5月 2日 07:29
「自分の物件で自殺者が出たらどうするのか?」
よくある「不動産投資をしない理由」に出てきます。
これと、「奥さんが反対した」という理由が
いちばん(^^;)←こんな顔になります。
結論から言うと、自殺について心配する方は、
「リスク感覚がない、乏しい」と思います。
以下、説明文です。
日本人は、だいたい年間3万人以上が自殺するようですが、
赤ちゃんや小中学生を除いて、
だいたい人口1億人に対して、3万人と考えます。
10000分の3という確率です。
ぼくの所有物件94戸には、
たぶん合計100名くらいの人が住んでます。
その中で、1人以上の自殺者が出る確率は
1万分の300。→3%です。
これは1年ですので、アパート経営を30年以上やってると、
1人くらいは統計的に自殺するみたいです。
(30年後の自殺率は分かりませんが)
しかし、自殺場所が自宅とは限りません。
資料を見ますと、約50%の方が自宅のようなので、
60年に1度くらいの割合で、建物内で自殺者が出ます。
あくまで「100人が住んでる場合」です。
6世帯の単身アパート1棟を持っているだけなら、
1002年に1度あるくらいの確率になります。
あと、リスクと保険のページでも説明していますが、
重要なのはPML(=最大損害額)がいくらか、っていうことです。
その部屋の家賃も、未来永劫下がる訳ではありませんし、
重要事項としての説明義務も、直後の入居者にだけです。
大したPMLではありません。
買い取り価格がその後永久に下がることもないし、
全ての損失は、保証人などに損害賠償請求可能です。
保証人から支払ってもらえなかった場合に、
最大で、その部屋の家賃の何年分かが飛ぶってだけです。
自殺もひとつの「よくある」死亡原因ですので、
過剰反応するのは、おかしいと思ってます。
入居者の自殺で破綻した大家・・・って聞かないですが、
「30年一括家賃保証を信じて破綻」はたくさんあります(笑)
リスクの頻度と大小を、冷静に把握できる必要があります。
という訳で、自殺について心配するような方は、
自殺以上の重大なリスクが、もっとたくさんあることに
気づいていないと思います。
っていうことで、「リスク感覚」ですね。
空室、老朽化、金利の上昇、滞納、配管破裂、雨漏り
地震、地盤沈下、犯罪、宗教・右翼・暴力団関連の入居、
自治体の破綻、近隣店舗の閉店、近隣校舎の閉鎖や移転、
人口減少、騒音、悪臭、迷惑行為、競合物件の建築。
とりあえず20個書きましたが、頻度やPMLの面で、
全て「自殺より危険」だと思われるリスクです。
上記の心配をひとつ残らず解決してから、
自殺について考えればいいかと思います。
コメント (1)
始めまして 通りスガリの者です。 ケンジと申します。私はも中古マンションのオーナーを目指しています。最近 激安一棟中古マンションを見つけました。鉄骨造りで 9戸 3階建て(埼玉県です。)価格が1980万円です。今現在6戸が空室です。駅から徒歩15分です。築年21年です。この値段は有り得るのでしょうか。人生の大先輩コメントよろしくお願いします。
投稿者: kenji | 2009年10月10日 01:59