失敗事例を求める人のニーズ。
2016年1月18日 07:35
満室経営新聞は、毎号読者さんのアンケートを取ってまして、
今後の誌面作りに役立てています。
採り上げて欲しいテーマや投資家さんなど、
編集部では気づかないところも、アンケートで見えてきます。
意外なものにニーズがあったりするのです。
アンケートで毎月のようにリクエストがあるのが、
「不動産投資の失敗について教えて欲しい」というもの。
一番人気は「融資」についてのリクエストなんですが、
もしかしたら、その次くらいに多いかもしれません。
失敗事例でいえば、かなり具体的な事例をまとめた本が出ていますので、
それを読めばいいんじゃないかと思いますが、
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そういうリクエストをする方が、この本を読んでるかというと、
どうも、そういう訳ではないようです。
じゃあ・・ということで、ぼくはHOME'Sさんのコラムで、
1年ちょっとの間、失敗について書き続けました。
おそらく、全部のコラムでアクセス1位を取れたとは思いますが、
前のシリーズに比べると、明らかに読まれていません。(/_;。)
ぼくの失敗コラムは、「あなたが失敗してるかも。あなたは間違ってるかも」という、
該当してる方にとっては、ものすごく耳が痛い内容だったのですが、
失敗について知りたいというニーズがある人も、
そういう話を知りたいんじゃないということが分かりました。
・あなたも失敗するかもしれないから、気をつけて! → まあまあのニーズ。
・あなた、失敗してるんじゃないですか? → ニーズ低い。
という訳です。
では、ニーズの高い失敗の話というのは、どういうものかというと、
健美家さんで連載されていた、まりおさんのマンガのようなものです。
※「融資の悲劇」より抜粋させていただきました。
まりおさんのマンガは画力も素晴らしく面白いですね。ヽ(´∇`)ノ
ぼくも連載は全編読んでます。最高です。
ただ、まりおさんが描く失敗の話というのは、
・自分はしないような失敗をしてる事例を見て、良い気分になる。
というカテゴリーではないかと思われます。
良い気分というのは、スカっとしたり自己重要感を満たしたり、
言葉は悪いですが「自分より下」の存在を知って、ほっとしたりなど、
人によっていろいろ違うでしょう。
・・・が、こういう感情は自分の進歩・向上にはつながりません。
まりおさんのマンガは、息抜きに読むものです。
上述の書籍やコラムなど、学ぶための失敗事例には見向きもせず、
面白さだけをそこに求めるのでしたら、
失敗事例を満室新聞で提供するのは、やめておいた方が良さそうです。