そば屋の本
読書日記にも書きました、この本。
税務署OBの著者が、領収書という身近な題材で
税金と税務調査のしくみを解説してくれています。
「なぜ・・・なのか」というタイトルには、もうウンザリなんですが、
分かりやすくて、とても良い本でした。
「経費や売上のごまかしを立証するのは、税務署側にある」
というのが、最大のパラダイムシフトでした。
納税者の方が、経費の妥当性を証明しなければならないと
思いこんでいましたので。
この本からの情報だけで、
かなりの節税ができてしまうかもしれません。(^▽^)
ただ、やっぱりモラルとして、
税務署のOBが、こういう半脱税指南とも取れる本を
書いてはいけないと思うんですよ。
社員が社長だけの1人会社なら、
福利厚生費名目で、完全に私用の支出も経費化できるとか、
(事例で出ていたのは、コンサートのチケット)
スイカのチャージを交通費名目で落として、
怪しまれない範囲で、ほかの買い物に使うとか、
本が売れればいいってものではありません。
ぼくも保険会社の勤務経験から、
査定のしくみを逆手に取った、上手な保険金請求などを
説明することはできます。
でも、それをやってはおしまいですよね。
裏切り者がヒーローになれるのは、
デビルマンだけです。
税務署の職員さんは、
暴露本とも言える出版で稼いでいる著者のことを、
どう感じているんでしょうね。(/-\)