地方で上手に不動産投資をした場合の収支
2011年10月 8日 07:29
保有期間トータルの収益を考えるシリーズも、
今回で最終回にしたいと思います。
本当は、都市部の一棟ものとか、
良い場所のワンルームなんかもやりたいのですが、
書くのが大変なので・・・(^^;)
あ。そうだ。
アパート経営フェスタは、おかげさまで、
懇親会付きS席も、完売になりました。ヽ(^◇^*)/
昨日は、オープニングに使う動画を考えたり、
撮影の会社と打ち合わせをしたり、楽しい仕事をしてました。
さて、では地方の一棟もので、
ぼくが購入するくらいの基準について考えます。
具体的には・・・
・表面利回り18%
・入居率は90%で推移。経費はちょっと多めに掛かって25%。(NOIは11.7%)
・空きだらけの状態で購入し、満室にして利回り15%で売却。
2割り増しで売れるということですね。
こちらも、前回と同じ購入金額と融資条件としまして、
キャッシュフローが年間30万円ずつ減るのも、同じにします。
従って、9千万円の融資で、6年後の残債は6840万円。
物件価値が上昇し、10500万円(諸費用を引いた手のこり)が、
6年後の売却時に入ってくるとします。
購入時 ▲1000
1年目 570
2年目 540
3年目 510
4年目 480
5年目 450
6年目 420
売却時 3660
(10500万円から、残債6840万円を引いたもの)
ということで、6年間の総収益は6630万円にもなり、
年あたりの収益率は、約110%にもなるという計算です。
実際には、入居率が改善するまでは収益がありませんし、
空きだらけの物件ですから、それなりにリフォーム代が掛かります。
そこで、初年度のキャッシュフローをゼロ。
リフォーム費用として、500万円を拠出したとしますと、
6年間の総収益は、5530万円。
これでも、年あたりの収益率は92%です。
・保有中に、自分で物件価値を上げること。
・高い利回りを追求すること。
が、地方物件を、非常に安全な投資にしていることが分かります。
地方の場合でも、普通に経営していては、
収益は、毎年少しずつ下がっていくものだと思います。
下げないためには、コストを払って価値を上げていく必要があるので、
結局、トータルの収益はあまり変わりません。
家賃を下げると売却価格にも響いてくるので、
それを維持するために、広告料を増したり、敷礼を減らしたりで、
なんとか6年くらいは利回りをキープします。
ですので、地方の収益物件の場合は、
家賃を下げなきゃいけなくなる前に、売ってしまった方が、
トータルの収益は良くなるかと思います。
・・・ということは、常に物件の入れ替えが必要ですし、
買おうとした時に買える水準の不動産が、なかったりすると、
家賃収入の減少が、避けられません。
ですので、いざとなったら家賃収入をあてにしなくても、
大丈夫な状態を作ってるほうが安心です。
または、ものすごい数の物件を保有するか、どちらかですね。(^^;)
もちろん、良い物件ならずっと持っていてもいいのですが、
多くのケースで、適当な時期に売ってしまった方が、
「手出しした自己資金に対しての運用成績」
という投資指標としては、
良いのではないかということをお話しました。