事務所マンションの大規模修繕。
2014年4月14日 11:28
ぼくが普段仕事をしている事務所マンションが、
先月まで、大規模修繕をしていました。
今年で築10年と、不動産投資的にいうと築浅物件ですが、
多岐にわたる本格的な内容だったようです。
工程表。エレベータの中に掲示してありました。
この工程表を見ると、外階段の鉄部を全て塗装してますし、
エレベータとエントランスに木目調のパネルを貼って、
高級感を出す工夫がされているようです。
鉄部以外は劣化している訳でもなく、
補修以上に、バリューアップを狙っているのが分かります。
このマンションは、地主さんが所有していて、
それをファンドが買い取って、1年ちょっと運用しているものですが、
今回の修繕で、いろんなことが分かりました。
建物に大きな劣化がなくても、新築後10年も経てば、
何かしらの手を入れるものだということ。
こういうお金が掛けられるのも、
新築時からのキャッシュフロー蓄積があるからだということ。
普通に出ている売り中古物件で、
築年数に応じた修繕がされているものは非常に少ないこと。
それを買った人は、売主の「ツケ」を背負っていること。
そして、売主のツケを保有数年以内に払ってしまうと、
まともな利益を出すのは難しいということ。
価値向上のためにしっかりお金を使えるのは、
それなりの賃料単価のおかげであって、
そうじゃない地域では、別のやり方があるということ。
不動産投資の、正しく健全な姿を垣間見た気がしましたが、
同じことをやっていては、地方の中古は運営できません。
色々と、考えさせられる出来事でした。