映画に学ぶ不動産投資②
2015年7月21日 08:52
映画に学ぶ不動産投資シリーズ。
いくつまで続けるかは未定ですが、今回は予告通りで、
高倉健さん主演の「八甲田山」を採り上げたいと思います。
この映画、日露戦争に備えて雪山を越える訓練をしようと、
当時の陸軍の兵隊さんが、二手に分かれて八甲田山を進軍するのですが、
高倉健さんの部隊はメンバー全員が生き残る反面、
北大路欣也さんが率いる別部隊は、ほぼ全滅してしまいます。
「天は、我々を見放したーーっ!!」
というのは、映画を観たことがない人でも知ってる名ゼリフですよね。
ストーリーとしては、ひたすら雪山で人が死んでいくという、
昔の日本映画らしい救われない内容なんですが、
成功した高倉健チームと、全滅した北大路欣也チームには、
以下のような違いがありました。
■高倉健(徳島大尉)チーム■
・比較的少人数の精鋭で、ムダのない隊列。
・徳島大尉が、全権を委任されて全体を統括している。
・地元の人をガイドにつけて先導してもらった。
■北大路欣也(神田大尉)チーム■
・200名以上の大編成で、食料を運ぶだけでも大変。
・神田大尉が指揮権を持つにも関わらず、随行の上官が余計な口出しをして混乱させる。
・その上官が、地元のガイドを「不要だ」として帰させる。
このように、映画の前半からある程度結論が見えるのですが、
不動産投資に直結するのが、この「ガイド」ではないかと思いました。
通常、登山の地元ガイドというと、このような屈強な人を想像しますが、
徳島大尉が任命したのは、普通の女の子です。
体力的には軍人さんに遙か及ばない、地理知ってるというだけの人。
しかし、このガイドさんは大吹雪のなか正しい方向を示したり、
危ないところを避けたりして、安全確実に隊員を目的地まで導くのです!
不動産投資も、正しい知識やアドバイスが得られるかどうかで、
成否やスピードが大きく変わってくるものです。
そして、ガイドやアドバイザー的な人が教えていることは、
教えを受けている側の人が及びも付かないほど、
深く広く状況を把握した上で、お話していることがほとんどです。
不動産投資にしても登山にしても、
比較的「決まったルートや手法があるもの」について言えば、
未経験者が経験者を最初から上回るようなことは、ほぼあり得ません。
信頼に値する人をガイドにつけることと、
そのガイドの教えを変に疑わず、その通り信じて行動することが大切ですね。
上官のジャマによって、ガイドを付けられなかった神田大尉の大隊は、
わずか2km先の目的にたどり着くルートが分からないまま、
ほぼ全滅という惨禍を強いられました。
能力を過信して、間違った道を進むことがいかに危険なことか、
じっくり考えさせられる映画でした。
ぜひ、全編ご覧になっていただきたいのですが、
まずは予告編映像をどうぞ。あの名セリフは、2分35秒のあたりです。