最低賃金の規定は意味がない説。
2017年1月17日 09:16
最低賃金を上げようという動きが活発になっているようです。
1500円・・・。結構なもんですね。
1日8時間で月22日勤務すると、26.4万円の月収になります。
ぼくは、最低賃金を高めることは雇用の減少を招くだけなので、
やっても意味はないと思うんですけどね。
例えば、金沢で賃貸市況を調べていたら、こんな物件がありました。
家賃1万円&共益費3千円。。
これじゃ、固定資産税や各種の経費を賄えませんが、
仮に「最低家賃法」みたいな法律を作っても意味がありません。
法改正で最低家賃が3万円に上がったとしても、
1万円の家賃で住んでいた人が、3万円払うという訳ではなく、
実家に帰ったり共同生活したりで、さらに空き家が増えることになります。
頑張れば3万円払える人もいると思いますが、
そういう人は、もとから3万円で入居が決まっていた、
もっと良い部屋に引っ越します。
最低賃金も同じことで、時給950円で雇われていた人は、
1500円払わなければならなくなった場合、クビになってしまいます。
そして、その仕事は機械化されたり外注化される訳です。
1500円払っても人材を確保しなければならない場合は、
もとから1500円レベルの仕事をしていた人に、頼むことになりますので、
やはり950円の人は失業します。
「時給千円以下では生活ができない」という、デモやってる人の主張は、
大家さんの「家賃1万円では、経費が賄えない」という主張と同じで、
「使う側」からすれば、相手のお財布事情など関係ありません。
その家賃なり人件費が、こちらの得たいものと釣り合うかのみ。
世の中のほとんどのことは、市場原理が働きますので、
法律などで強制しても上手くいかないことが多いですね。