売るか保有かの具体的事例 その2
2010年3月29日 07:38
昨日からハワイ的なところに来てます。
こちらの時間で朝7時過ぎに、自然と目が覚めたので、
地理的な影響はほとんどないようです。
どこにいても暖かく、まさに常夏という感じです。(≧∇≦)
さて、バケーション自慢はこれくらいにして、
不動産の「保有か売却かの判断ポイント」について、
もう少し、突っ込んでみようかなと思います。
今日は、自分の持ち物件を使ってみます。
ひとつめは、旗艦物件の金沢マンション。
昨年1年間のキャッシュフローは、
大規模修繕の支出を除くと、650万円くらいでした。
空室損、固定資産税、管理料、広告料など、
外壁補修以外の一切の経費を控除した後の金額です。
で、10年分を単純計算して650万円×10年=6500万円。
ここから大規模修繕を多めに見積もって1千万円、
家賃の下落や空室増で全体で1割減として、合計4850万円。
所得税は不確定すぎるのですが、
このマンションから、合計で1千万くらいでしょうか。
多少手堅めに考えて、金沢マンションから発生する、
手取りキャッシュの合計は、4千万円弱ということになります。
次に売却価格の想定ですが、この物件は重量鉄骨築18年目で、
満室時の家賃が月間125万円くらいです。入居は好調。
残債は、約5千万円です。
キャッシュフロー10年分以上の手残りを実現するためには、
長期譲渡の場合でも、1億円くらいで売る必要があり、
そうなると表面利回りが14%ということで、売れるかは微妙です。
しかも、まだ保有4年目で短期譲渡の課税をされるので、
長期となる2年後の売却となると、さらに高い利回りが必要ですから、
売値はさらに下がってしまう可能性があります。
以上を総合すると「金沢マンションは保有の方が儲かる」
という結論が導かれます。
利回りの絶対値が高く、返済比率が低くて
キャッシュフローがたくさん出る物件にについては、
売らずに持っている方が良いことが多そうです。
光速不動産投資成功法的な物件ですね。
残債が減ってきた場合には、換金もありかな・・という感じ。
でもその頃には耐用年数の残り期間も少なく、
次に買いたい人に融資が付きにくいので値段が下がります。
とすると、残債ゼロまで持ち続けるのが、
今のところはベストであるということになります。
繰上返済をしなければ、あと11年です。
金沢の管理会社さんには、
末永く頑張っていただかないといけません。(笑)
次回は、別の物件でやってみます。