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火災保険はまとめると安くなる?

久しぶりに保険の話です。


「複数の火災保険契約をまとめると、保険料が安くなります」
という話を聞いた人が、

「私も3棟もっているんですが、安くなりますか?」
などという問い合わせをして来られます。


そこで今日は、この「まとめると安くなる」ことについて、
説明をしたいと思います。


まず、この「まとめる」というのは、
保険用語で、多構内特殊包括契約といいます。

保険会社の社員さんは「マルチロケーション」と呼んだりも。


多数の保険証券をひとつにまとめ、契約期間を揃えます。
そして、所有物件は「明細書」という形で、保険証券に添付されます。

保険会社の事務負担を軽減することで、
支払う保険料を、節約するというしくみです。


そして、多構内特殊包括契約には通常、
「ファースト・ロス」という契約方式が同時に使われます。

この契約方式は、多構内に分散している保険の目的(建物など)のうち、
最大損害額(PML)を保険金額とするものです。

・・が、意味が分からないと思いますので、具体的に説明します。


例えば、ぼくが自分のマンションを、
「富山市」「金沢市」「加賀市」の3か所に持っているとしまして、
それぞれの保険金額が、1億円ずつとします。

※保険価格などの用語は、こちらの記事をご覧ください。


この場合、合計の保険価格は3億円ですが、
同時に3物件が焼失するようなことは、あり得ません。

想定される最大損害額(=PML)は、
おそらく、ひとつの物件が全焼した場合の1億円でしょう。


となると、契約する保険金額が1億円でよく、
3億円分の建物を契約するけど、保険金額は1億円にするのが、
効率的な保険のかけ方ということになります。

これが、「ファーストロス方式」での契約です。


110829000.jpg
企業保険@大阪 ホームページより。


では、例えには出したものの、
通常の大家さんが、このような契約をすることが可能か。

そして、本当に効果があるのかについては、
次回の記事にしたいと思います。


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コメント (2)

いつも勉強になるお話をありがとうございます。

ファーストロス方式…
へええ~って感じでした。
そんな形態もあるのですね。

やはり保険は奥が深い。

今回の例、
「富山市」「金沢市」「加賀市」の3か所において、
同時に火災で全焼する可能性が低いという点、
なるほどと思いました。

一方、地震で3箇所が全滅する可能性はあるのかな、と。

火災保険と地震保険は金額で連動性があるので、
ファーストロス方式にした場合、
地震保険を目一杯かけれなくなるのでは…?
と思いました。

次回以降、
この辺りについてもアドバイス頂けると嬉しいです。

凡人大家Nさん

コメントありがとうございます。鋭いですね☆

地震保険は、そもそも企業物件を対象にしてないのですが、
今日の記事にあるように、そもそもFL方式が、
企業物件向けなので両立できないですね。

結論的には、なかなか難しいという感じです。


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