地震保険について
2009年7月 9日 08:23
昨日の火災保険に続きまして、
地震保険のお話をさせていただきたいと思います。
まず、「地震保険に入った方がいいかどうか」という話ですが、
これは現在、保険会社の社員じゃなくなった立場でも、
ゼッタイ入らなきゃいけないという回答です。
例外として、物件を土地値以下で取得していて、
壊れて更地になった方が、むしろ良い・・・くらいの方は、
必ずしも加入の必要がありません。
「債務が減らないまま、建物がなくなったら困る人」は、
必ず加入してください。絶対、MUSTです。
日本に物件を保有しているというだけで、
地球上のトップ1%の地震リスクにさらされている訳です。
まともなリスク感覚をお持ちの方なら、
「たぶん、地震はこないだろう」みたいな考えを持ってはいけません。
【参考】
日本が地球の陸地に占める面積の割合は、0.02%強しかないのに、
マグニチュード6.0以上規模の地震の20%は日本で発生します。
それから、通常の火災保険では、
地震が原因で発生した火災は、支払対象外です。
新耐震基準のRCでも、燃えない訳ではありません。
関東大震災で、「倒壊」した家屋は約25万戸ですが、
「焼失」したのは44万戸超にも及びます。
地震保険は、簡単にいうと「地震による倒壊と火災&津波」で、
建物が被害を受けると、保険金支払いになります。
その他、特徴としては以下の通りです。
・1戸あたりの加入限度額は、5千万円。
(一棟あたりではないので注意しましょう)
・損害の査定が非常に簡便化されている。
・半官半民でやってる制度なので、各社保険料が同じ。
・代理店の手数料率が低く、あまり儲からない(笑)
・火災保険の特約として加入する。(単独加入不可)
・主契約(=火災保険の金額)の50%までしか加入できない。
・1事故あたりの「全社合計総支払限度額」がある。
2009年7月時点では、5.5兆円。
なお、この「5.5兆円で足りるかどうか」については、
過去に記事を書いているので、参考にしてください。
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