契約の重み
2011年7月 8日 07:41
法律と契約について話をで思い出したのですが、
ぼくが富山に持っているマンションで、
レアケースな契約違反をしている入居者さんがいるので、
ご紹介したいと思います。
これまでの経緯をまとめますと・・・
1.ぼくが富山に所有しているマンションを内見し、
気に入ってくれて申し込み。
後日、契約書に署名と捺印も完了しました。
5月末くらいのことです。
2.しかし、契約書上の入居日である6月10日になっても、
契約時の費用を支払わず、入居もしなかった。
仲介会社さんから連絡を取ったものの、つながらず。
3.その後、仲介会社さん、管理会社さんの両方が、
何度も連絡を取ってくれていて、時々話ができたりします。
4.連絡が取れる度に、来店や入金の約束をするのですが、
今まで、一度も守られた試しがありません。
5.現在、このマンションは、
この入居者さんを含めると満室です。
という状況です。
さて、冒頭に書いたように、日本は契約社会ですので、
思っているほど、ことは簡単じゃありません。
「連絡も入金もないので、キャンセルにしますねー」と、
次の入居者を募集すればいいような気がしますが、
賃貸借契約が締結されている以上、
今のところ、お部屋の賃借権はその人にあります。
お部屋を借りて、初月から滞納してる訳ですが、
大家さんの判断で、勝手に契約を解除したり、
違う人に部屋を貸したりするのは、大変危険です。
入居者があとになって、
「ほら!この通り契約してるじゃないか!
今から延滞利息も含めて、全額支払うから部屋の鍵を出せ!」
みたいなことを言い出すかもしれません。
とはいえ、部屋をキープしたまま待ち続けると、どうなるか?
上記のとおり、現在ほかに貸せる部屋がないので、
もし、家賃を回収できない場合は、
大変な機会ロスが発生することにもなります。
また入居者さん側の権利義務も、かなりやっかいです。
契約を締結している以上、
そこに記載された、6月10日から家賃支払義務が発生してます。
今から、「やっぱり入居やめます」と思ったとしても、
それは入居のキャンセルではなく、「退去」です。
ぼくの物件は、6ヶ月未満の退去は、
家賃2ヶ月分の違約金をいただくことになっているので、
退去の場合は、当然支払義務があります。
もちろん、契約上の入居日である6月10日までに、
「申し訳ありません。キャンセルさせてください」と申し出があれば、
契約書を破棄して、
何もなかったことにするかもしれません。
しかし、この入居者さんは、ぼくだけでなく、
管理会社さんなど、多方面に迷惑を掛けているので、
ちょっと許せないなと思っています。
今のところは、毎日管理会社さんに連絡を取ってもらってますが、
ラチがあかない場合は、ぼくが案件を引き取って、
おしおきしてあげないといけません。( ̄  ̄メ)
ちなみに、この入居者さんは30代だそうで、
完全に分別が分かる年です。
廣済堂出版
売り上げランキング: 287470