レントロール(家賃の明細)は、物件の善し悪しを判断するとても重要な資料で、穴があくほど読み込みます。
購入する頃には、入居者の名前を覚えてしまうくらいです。(笑)
今回の物件は住居部分で28室あります。
入居は21室で空室が7つ。あとは店舗です。
自分なりのレントロールチェックポイントは以下のようなものです。
入居年月がばらけているかどうか
3月など特定の月に集中している場合は、その時期を逃すとしばらくは客付けも苦しいだろうと予想できます。
入居年が偏っていることもあります。
ここ2年、まったく入居がないような物件は、将来性としては暗いかもしれません。(;_;)
ただ、管理会社とうまくいってなくて募集が適切にされていなかった可能性もありますので、すぐに諦めない方がいいとは思います。
最近数ヶ月でいきなりたくさん入居している場合、売却を視野に入れて無理矢理入居させた可能性があります。
この場合は、滞納の危険も増えますし、オーナーとグルで購入直後に一斉退去という最悪のシナリオも考えられますから、注意が必要です。゛(`ヘ´#)
どの年も、どの月も、均等に入居があるのが理想です。
家賃にばらつきがあるかどうか
普通、レントロールはエクセルなどで作成されていて、上から101がいくら、102がいくら・・・と縦に記載されています。
これだと間取り毎に家賃の偏りがあるかどうかが分かりにくいので、↓こんな感じに書き直してみます。

同じ間取りで家賃の差が大きい場合は、入居年も合わせて確認してみます。
上の例でいうと、2FのBや3FのDがいつ入居したのかをチェックしてみます。
大体、昔の入居者ほど家賃が高く、直近で入居した部屋の家賃が安かったりします。
直近の家賃を基準に利回りを再計算してみると、物件図面に書かれている数値から大幅に下がってしまうこともあり、ショックを受けます。(。>_<。)
入居者層、女性入居者の割合
法人や女性の入居が多い方が、賃貸付けのポテンシャルとしては高いと思います。
敷金
昔は2ヶ月だった敷金が、最近は1ヶ月になっているような場合、賃貸付けには苦戦していると思われます。
空室が多少多くても、敷金が3ヶ月もらえているような場合は、敷金を減らすだけでぐぐっと入居が増える見込みもあります。
敷金が多い方が、決済時の自己資金も少なくて済みます。(=´∇`=)
今回のマンションでいうと、入居年月はきれいにばらけています。
特定の月に集中しているようなことはありませんし、今年になっての入居も3戸、去年は6戸ありました。
家賃はちょっと下がり傾向です。(^^;)
敷金も昔の入居者は2ヶ月なのに、最近は1ヶ月ですから、決めるのも大変なのかなぁ・・という予想はしています。
室内写真をみた限りでは、決しておしゃれな物件ではありませんが、女性の入居が60%近くを占めています。
女性でも安心な、何かがあるんでしょう。
現地確認の時に、しっかり読み取ってきたいと思います。