積立金額=預金額ではない。
2011年8月30日 08:09
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さて、前回の続きで、大家検定のイベントに出たときの、
興味深いセミナーについて補足します。
ぼくは一昨年、神奈川の支部で大家検定を受講し、
2級の資格も持っています。
区分マンションを購入する際に、
ワンルームであっても、ファミリータイプであっても、
修繕積立金の残高は非常に重要な、投資判断になります。
積立金が足りないと、建物の維持管理が不十分なままであったり、
さらには、突然全世帯が一時金を徴収されたりします。
ぼくの場合は、目安として戸あたり50万円が購入基準で、
直近で大規模修繕をしている場合は、
多少は、その基準に欠けていても良しとしています。
ところが・・・
重要事項説明書などに記載されている積立額は、
修繕積立金の預金残高と違う場合があるということです。
重説に載ってる積立金の残高は、帳簿上のものであり、
・大量の未収金があったり、
・一般会計へ仮払い(=管理費の補填)されていたり
することがあるのです。
運営がいい加減であったり、慢性的な財政難の管理組合は多く、
そういうところでは、将来のために貯めた修繕積立金を、
臨時の修繕(水漏れとか)や、未納金の訴訟費用に使ったりします。
セミナーで話していただいた実際のケースでは
帳簿上の修繕積立金の6割程度しか、預金が残っていませんでした。(^^;)
こういう事態を事前に見分けるためには、
管理組合の決算書を、チェックすることが重要です。
BSの「資産の部」のうち、現預金はどのくらいか。
未収金や仮払金の割合が高すぎないかを、
事前に確認したうえで、購入判断をしましょうということでした。
7月に広島に行って受講したセミナーもそうでしたが、
J-RECのセミナーは、他にはないテーマで役立つことが多いです。
お住まい近くの支部を、
ぜひチェックしてみることをオススメします。
※通学できなくても、通信で受講できる制度があります。
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