売却時にお金を残す物件とは?
2012年6月22日 07:32
※メルマガの編集後記用に書いた文章ですが、
割とブログ向きなので、こちらにも掲載させていただきます。
今週の火曜日に、富山に持っている、
RCマンションのひとつを、売却してきました。
ブログに少しそのことが書いてあるので、
よかったらご覧下さい。
→ http://bit.ly/MduQMW
今回は購入価格より、少し高い値段で売りましたが、
仮に同じであったり値下がりしていても、
残債が減っていれば、その差額が収益になります。
税法上の「利益」と、手元のキャッシュは違います。
仮に元金均等返済(あまりありませんが)だった場合、
20年ローンは、年に5%ずつ元金が減ります。
物件の値下がりが、年に5%未満であれば、
フルローンであっても、売却時にキャッシュが残る計算です。
(仲介手数料など、諸々の費用は掛かります)
逆に、元金の減少を上回るほど物件価値が下落すると、
残債以上の価格で売却できないという
非常に苦しい状況に陥ります。
そうなりやすい物件の特徴としては、
1.30年など、非常に長い期間の融資を受ける。
2.購入価格に占める建物割合が高い。
3.物件取得後に、価値を上げられていない。
の3つでしょうか。
ただ、返済期間が長ければ、
それだけキャッシュフローが出ますので、
保有期間中のリスク自体は、減らすことができます。
建物価値が高ければ、減価償却は取れますし、
1と2は、悪い面ばかりではないということです。
逆に、3の「価値を上げる」というのは、
中古物件を購入する場合、
必ず意識しておいた方がよいと思いました。
今の経済状況で、ただ不動産を保有してるだけで、
価値が上がることは難しいからです。
物件の「価値」とは、
立地、入居率、設備や色合いに至るまで、
いろいろな要素があります。
立地はなかなか改善できませんが(笑)、
それ以外の要素は、自分で上げることができます。
また、価値を上げやすい物件を選ぶことも、
出口で収益を出す、比較的簡単な方法です。
心情的には、キレイで満室で、
設備も整った物件を選びたくなりますが、
「自分が良くする」ことを念頭に、
物件を見極めるようにしていきたいと改めて思いました。
住宅新報社
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