最近、朝のジムでテレビニュースをよく観るので、
時事ネタにも、ちょっと詳しくなってきました。
いま気になっているのは「赤ちゃんの取り違え」についてですね。
本当はお金持ちの家に長男に生まれたはずなのに、
病院の手違いで、かなり貧しい家の末っ子として育つことに
なってしまった・・というアレです。
福山雅治さんの映画で、取り違えをテーマにしたものが流行った矢先に、
リアルでそれ以上のことがあるなんて、
まさに「事実は小説よりも奇なり」だなぁ・・・と思いました。
モザイクのかかった「本来はお金持ちの家の人」の、
インタビュー映像を観ていましたが、ちょっと情けなくなりましたね。
「失われた時間を返して欲しい」
「本当の両親に、育てられたかった」
などなど、今までの人生を全否定するようなことを、
延々とカメラの前で愚痴っている訳です。
モザイクで顔が分からなかったのですが、この方は現在、なんと60歳。
お気の毒だとは思いますが、その年になれば、自分の人生は自己責任でしょう。
おそらくこの方の人生は、ぱっとしなかったのでしょうけど、
環境のせいにするには、年を取り過ぎている。
幸せは、まだ見ぬ先で到達するものではなくて、
今歩いてきた道の中に、見つけるものです。
何歳であろうとも、これまでの人生を肯定できないようでは、
その先も、幸せは感じられないだろうと思います。
・・・と、ここまで考えて「あれ?」と思いました。
この自称不幸なご老人が、自分を不幸だと思ってるのは、
やはり、環境のせいなのかな・・と。
どういうことかというと、
貧しくて中卒で働かないといけなかった「環境のせい」ではなく、
人生を肯定し、どんな状態であってもベストを尽くすということを
教えられなかったという「環境のせい」ではないかと。
人生について考えるような本を読んだり、
逆境をバネにして成功した人の講演を聴いたりする機会は、
確かに、少なかったのかもしれません。
もしかしたら、周りも同じように愚痴っぽい人だらけなので、
ネガティブな人になったのかもしれません。
知識や前向きな考え方は、ある程度は所得層と比例しているでしょう。
そういう意味での環境って、やはり大事だと思いますし、
「人生とは辛く報われないものだ」という固定観念がある中では、
成功したり幸せだなと感じることは、できないだろうなと思いました。
そもそも、おそらくですが、
この自称不幸な人の方が、取り違えられた逆側の人よりも、
遺伝的に優れている可能性は高い(成功者の両親の遺伝)でしょうから、
先天的な要素よりも環境の方が大事なんだということも推測できます。
ということで、「環境のせいにするべきでない」のですが、
「環境のせいにしてしまう環境」にいたとしたら、
やはり人生は環境次第で、不幸になってしまうんだなという結論です。
※メールマガジンで、評判の良かった記事を転載しています。
週に2~3回、不動産投資や豊かで楽しい人生について配信しています。
購読はもちろん無料。こちらからご登録ください。